最近、ミネラルウォーターを飲む人が増えてきているそうです。水道水は信頼
できないが、山奥で汲んだ天然水なら、という事なんでしょうが、
最近、その水源も汚染の傾向を見せているようです。原因としては、
産業廃棄物として投棄された有害物質や重金属などが挙げられます。
長崎市の神浦ダムでは、実際に水中に含まれた重金属を
取り除くために5400万円の事業費をかけて大型の浄水機を
取り付けるなどの処置を行っていますが、それでもまだ不安はあるそうです。
現在、このような廃棄物の投棄は法律によって規制されていますが、
原因となっているものは、どうやら91年にその法律が施行される
前に捨てられたもののようです。
さらには年々増えつづけるごみも、
大きな原因と言えましょう。ごみの埋め立て処分場には、
ビニールシートの設置など、汚染対策が義務付けられておりますが、
そこはやはり企業の業、ドコかで手を抜いているところも
少なくないそうです。
最近私の家の近くにもごみの処分場ができ、
日に日にごみ山が大きくなっています。そこの周りは森なのですが、
そこから沸いている水が変な色に変色していたという話も聞いたことが
あります。もしもそれが本当にごみ山によるものだとしたら
大変どころでは済まないでしょう。これらの問題は清涼飲料水メーカーに
とっては深刻であり、はるか山奥まで行かないと水源が
確保できないという事だそうです。世界的な水不足が進む中、
貴重な水を守るためにも政治レベルでは法律の強化・改善、
個人レベルではごみの量を減らす、節水するなどの工夫が
求められる時期なのではないでしょうか。
Text By 某T氏
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